転職エージェント経由で内定をもらったあと、「何から始めればいいかわからない」「承諾するにしても辞退するにしても、どう動けばいいの?」と戸惑う方は少なくありません。内定後にはエージェントへの連絡・承諾書の提出・現職の退職手続き・入社準備など、やることが一気に押し寄せます。この記事では転職エージェント経由で内定を得た方向けに、承諾・辞退それぞれのケースで必要な手続きを時系列でわかりやすく解説します。チェックリストとして活用しながら、スムーズに手続きを進めてください。
この記事でわかること
- 内定後72時間以内にやるべき最優先アクション
- 内定承諾・辞退それぞれの正しい手続きの流れ
- エージェントを使った入社日交渉の進め方
- 辞退時の電話スクリプト・メール例文
- 入社前に準備する書類・手続きの完全リスト
内定後すぐにやること【72時間以内】
内定通知を受けたら、まず72時間以内(3日以内)に以下のアクションを完了させることを目標にしましょう。期限を過ぎると企業側の印象が悪くなるほか、内定を取り消されるケースもゼロではありません。
1. 転職エージェントに内定受領を報告する
内定通知を受け取ったら、当日中にエージェントへ連絡するのがマナーです。「内定をいただきました。ありがとうございます」と報告するだけでOKです。エージェントはこの報告を受けて企業側への対応(内定承諾書の手配、条件確認など)を進めてくれます。
連絡手段はメール・電話どちらでも構いませんが、翌営業日をまたぐ場合は電話が確実です。エージェントが把握していないと、企業側から「連絡がない」と判断されてしまうリスクがあります。
エージェントへの連絡例(メール)
「お世話になっております。〇〇と申します。本日、△△株式会社より内定通知をいただきました。ありがとうございます。承諾・辞退については、□日までにお返事できればと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。」
2. 回答期限(承諾期限)を必ず確認する
内定には一般的に1週間程度の回答期限が設けられています。ただし企業によっては「3日以内」「2週間以内」と異なる場合もあります。エージェントから期限を確認し、手帳やスマホのカレンダーにすぐ登録しておきましょう。
もし期限内に判断が難しい場合は、エージェントを通じて期限延長の交渉が可能です。「他社の選考結果を待っている」「現職との調整が必要」などの理由があれば、1週間程度は延長してもらえるケースが多いです。自分で直接企業に連絡するのではなく、必ずエージェント経由で依頼してください。
注意:回答期限の延長は1回限りが原則
期限延長はビジネスマナーとして許容範囲内ですが、何度も延長を繰り返すと企業の心証が悪くなります。延長を依頼する際は「〇日までには必ずご回答します」と明確な期日を示しましょう。
3. 現職への退職報告の準備を始める
内定を承諾する意向が固まったら、現職への退職報告の段取りを考え始めましょう。一般的には退職希望日の1〜2ヶ月前に上司へ申し出るのが社会人マナーです(就業規則によっては3ヶ月前など異なる場合もあります)。
この段階では上司への報告は不要ですが、「いつ報告するか」「どのように伝えるか」を事前に整理しておくと、内定承諾後にスムーズに動けます。
72時間以内チェックリスト
| やること | 期限 | 完了 |
|---|---|---|
| エージェントに内定受領を連絡する | 当日中 | ☐ |
| 回答期限を確認・カレンダーに登録する | 翌日まで | ☐ |
| 内定条件(年収・入社日・勤務地など)を書き出す | 翌日まで | ☐ |
| 複数内定がある場合は比較表を作成する | 3日以内 | ☐ |
| 現職の就業規則で退職申し出期限を確認する | 3日以内 | ☐ |
内定を承諾する場合の手続き
内定を承諾する意思が固まったら、以下の手順で手続きを進めます。エージェント経由の場合、多くの手続きはエージェントがサポートしてくれますが、あなた自身が能動的に動くことも重要です。
内定承諾書の書き方・提出タイミング
内定承諾書は企業から郵送またはメールで送られてきます。書き方自体はシンプルで、氏名・日付・署名・捺印を記入して返送するだけのケースがほとんどです。
記入する際の注意点は以下のとおりです。
- ボールペンで楷書体で丁寧に記入する(修正液は使用不可)
- 日付は実際に記入した日付を書く(提出日と合わせるのが原則)
- 捺印は認印でも可の企業がほとんどだが、念のためシャチハタ以外を使用
- 郵送の場合は「速達」または「書留」で送ると安心
- 提出前にコピーまたは写真を撮っておく
提出タイミングは内定通知から1週間以内が目安です。エージェントが「〇日までに提出してください」と案内してくれるので、その期限に従いましょう。
ポイント:電子契約の場合
近年は電子承諾(クラウドサインやDocuSignなど)で手続きする企業も増えています。この場合はメールで届いたURLからアクセスし、電子署名するだけです。紙より手軽ですが、承諾した日時が記録に残るので慎重に操作しましょう。
入社日交渉の方法(エージェントを通じて)
内定承諾と同時に入社日の調整も重要な交渉事項です。現職の退職手続きや引き継ぎに必要な時間を考慮して、無理のない入社日を設定しましょう。
一般的な入社日の目安は内定承諾から1〜3ヶ月後です。現職の就業規則によっては「退職の2ヶ月前に申し出が必要」というケースもあるため、その期間を逆算して入社希望日を伝えます。
エージェントへの入社日交渉の伝え方
「現職の引き継ぎに〇週間程度必要です。最短でも〇月〇日以降での入社を希望しているのですが、△△社にご確認いただくことは可能でしょうか?」
企業側としても、優秀な人材を逃したくないため、2〜3ヶ月の調整には応じてもらえるケースがほとんどです。ただし「半年先」など極端に遅い入社日は、内定取り消しのリスクがあるため注意しましょう。
現職への退職届・退職交渉の進め方
内定承諾後、速やかに現職への退職手続きを進めます。以下のステップで動きましょう。
STEP 1:就業規則を確認する
まず会社の就業規則で「退職の申し出期限」を確認します。多くの会社では1〜2ヶ月前ですが、中には3ヶ月前を規定している場合もあります。民法上は2週間前の申し出で退職可能ですが、円満退職のためには就業規則に沿った期間を確保しましょう。
STEP 2:上司に退職の意思を伝える
退職の意思は直属の上司に口頭で最初に伝えるのが基本です。メールや手紙での第一報は失礼にあたります。「お時間をいただけますか」と個別に時間を取ってもらい、静かな場所で伝えましょう。
上司への退職報告の例
「〇〇部長、少しお時間をいただけますでしょうか。実は、今後のキャリアについて熟慮した結果、〇月末をもって退職させていただきたいと考えております。在職中は大変お世話になりました。」
STEP 3:退職届を提出する
口頭での退職報告後、会社所定の退職届(または退職願)を提出します。会社指定の様式がない場合は、A4白紙に手書きで作成します。
STEP 4:引き継ぎを計画する
業務の引き継ぎは担当業務の洗い出し→引き継ぎ先の確認→引き継ぎ書の作成の順で進めます。引き継ぎ期間は少なくとも2〜4週間確保しましょう。丁寧な引き継ぎが「良い退職」の条件であり、将来の参考人照会にも影響します。
STEP 5:有給消化を調整する
残っている有給休暇は退職前に消化するのが基本です。有給消化の開始日を上司・人事と相談し、計画的に取得しましょう。
内定を辞退する場合の手続き
複数社の内定を比較した結果、辞退を選ぶ場合もあります。辞退すること自体は珍しくありませんが、丁寧かつ迅速な対応が求められます。
辞退の伝え方:エージェント経由が基本
転職エージェント経由で選考を進めた場合、辞退の連絡はエージェントを通じて行うのが原則です。直接企業に連絡するのは、エージェントとの信頼関係を損なうためNGです。
ただし、企業担当者と直接深くやり取りしていた場合や、エージェントに連絡がつかない場合には、企業へ直接連絡した上でエージェントにも報告することが必要です。
電話での辞退スクリプト(エージェントへの連絡)
辞退の意思が固まったら、できるだけ電話でエージェントに連絡するのがマナーです。期限直前にメールだけというのは避けましょう。
電話スクリプト例(エージェントへの辞退連絡)
「〇〇(自分の名前)です。先日、△△株式会社から内定をいただいた件についてご連絡しました。熟慮した結果、今回は内定を辞退させていただきたいと思います。理由は、他社の内定を承諾することに決めたためです。△△社には大変失礼をいたしますが、企業への連絡をよろしくお願いいたします。今回はご尽力いただきありがとうございました。」
メールでの辞退例文(エージェントへ送る場合)
件名:内定辞退のご連絡(〇〇 〇〇)
〇〇様
お世話になっております。〇〇(氏名)です。
先日内定をいただきました△△株式会社について、誠に恐縮ですが内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
辞退の理由は、他社の内定を承諾することに決めたためです。選考にお時間をいただいた△△社に対して大変申し訳なく思っておりますが、どうかご理解いただけますと幸いです。
△△社への辞退のご連絡をお願いできますでしょうか。
今回の転職活動において多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇 〇〇
辞退後の注意点
辞退後に注意すべき点を確認しておきましょう。
- 辞退は早ければ早いほど良い:企業側も次の候補者を検討する時間が必要です。決断したらすぐ連絡しましょう
- 辞退理由を詳細に説明する必要はない:「一身上の都合」「他社への入社を決めた」程度で十分です
- 内定承諾書を提出した後の辞退:法的拘束力はありませんが、できる限り早く連絡し、誠意ある対応をしましょう
- 同じエージェントを将来また使う可能性がある:辞退の際も丁寧な対応を心がけましょう
- 辞退後の企業への直接連絡は不要:エージェントが企業に連絡してくれます
入社前に準備すること
内定承諾が完了したら、入社に向けた準備を進めます。準備不足でバタバタしないよう、入社日の1ヶ月前から計画的に動きましょう。
入社時に提出する書類一覧
入社時に必要な書類は企業によって異なりますが、一般的に以下のものが求められます。事前に企業・エージェントから案内があるので、漏れがないよう準備してください。
| 書類名 | 入手先 | 完了 |
|---|---|---|
| 雇用保険被保険者証 | 現職の退職時に受け取る | ☐ |
| 年金手帳または基礎年金番号通知書 | 自分で保管しているもの | ☐ |
| 源泉徴収票(前職分) | 現職退職後に会社から発行 | ☐ |
| マイナンバー(写し) | マイナンバーカードまたは通知カード | ☐ |
| 住民票(3ヶ月以内のもの) | 市区町村役場・コンビニ交付 | ☐ |
| 身元保証書 | 保証人に署名・捺印を依頼 | ☐ |
| 卒業証明書・成績証明書(新卒の場合) | 卒業大学に申請 | ☐ |
| 資格証明書(保有資格がある場合) | 自分で保管しているもの | ☐ |
| 給与振込先の口座情報 | 通帳またはキャッシュカード | ☐ |
健康診断について
企業によっては入社前の健康診断書の提出を求められます。指定の医療機関がある場合はそこを受診し、特に指定がない場合は近くのクリニックや保健センターで「雇用時健康診断」を受けましょう。費用は自己負担が基本ですが、企業によっては補助が出る場合もあります。
受診タイミングは入社1〜2ヶ月前が目安です。結果の発行に数日〜2週間かかる場合があるため、早めに受診しておきましょう。
その他の準備事項
- 通勤経路の確認:入社前に一度実際に通勤してみると安心です。定期券の購入タイミングも確認しましょう
- スーツ・ビジネス用品の準備:入社後しばらくはスーツ着用が必要なケースが多いため、事前に用意しておきます
- 社会保険・住民税の手続き確認:現職退職後に国民健康保険・国民年金に切り替えが必要な期間がある場合は手続きを忘れずに
- 引越しが必要な場合:転居先の選定・契約は入社3〜4週間前までに完了させるのが理想です
- 名刺入れ・手帳などビジネスグッズ:入社日に持参できるよう用意しておきましょう
よくある質問(FAQ)
まとめ
転職エージェント経由で内定を受けた後の流れをおさらいします。
内定後の手続き まとめ
- 72時間以内:エージェントへの報告・回答期限確認・現職就業規則の確認
- 承諾する場合:内定承諾書の提出→入社日交渉(エージェント経由)→現職への退職交渉→引き継ぎ計画
- 辞退する場合:エージェントへ電話またはメールで連絡→辞退理由を簡潔に伝える→感謝を忘れずに
- 入社前1ヶ月:提出書類の準備・健康診断・通勤経路確認・引越し手続き(必要な場合)
内定後の手続きは多岐にわたりますが、エージェントを上手に活用することで多くのステップをサポートしてもらえます。特に「入社日交渉」「年収交渉」「辞退連絡」など、企業との直接やり取りが難しい場面はエージェントに任せるのがベストです。
複数の内定を比較しながら最良の選択をするためには、複数のエージェントに並行して相談することも有効です。複数の内定を比較するにはエージェント活用が有効。自分に合った転職先を見つけるために、ぜひエージェントをフル活用してください。
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✍️ この記事を書いた人:エージェントK
転職エージェント比較ナビ 編集部
【運営者プロフィール】転職を3回経験した現役ビジネスパーソン。リクルートエージェント・doda・マイナビエージェント・JACリクルートメントを実際に利用し転職成功。現在は「広告費に左右されないフラットな情報提供」をモットーに転職エージェント情報を発信中。延べ10社以上の転職エージェントを体験済み。

